7月11日前後のXで、障害福祉分野に関わる複数の話題が広がりました。精神科医が「精神科自由診療クリニック」でのrTMS(反復経頭蓋磁気刺激)治療50万円自費商法を告発した投稿、氷河期世代の未救済と外国人労働者受入予算のアンバランスを問う医師の投稿、日本経済新聞が報じた低収入現役世代への給付を就労支援と一体化する国民会議案、就労継続支援B型事業所の工賃改善を訴える市議会議員の投稿、ASD(自閉スペクトラム症)当事者の大学生による幼少期の情報処理エピソードなどが並びました。本記事では、これら5トピックを整理してお伝えします。
本日のハイライト
- 精神科自由診療クリニックのrTMS治療50万円商法を、精神科医が「タチ悪すぎる」と告発(約 1.6 万表示)
- 氷河期世代の未救済と外国人労働者受入予算を問う医師の投稿に5,268いいね
- 低収入現役世代への給付案(実質ベーシックインカム型)が国民会議で検討、2029年度までに結論
精神科自由診療クリニックのrTMS治療50万円商法を告発
何が起きた?
7月11日夜、精神科医でYouTuberの精神科YouTuberメンタルドクターSidow氏(@sidow_mendoc)が、相談者から寄せられた実例をXに投稿しました。息子が発達障害の可能性を指摘され、精神科の自由診療クリニックで脳波検査を受けたところ、ADHDの可能性と診断され、rTMS(反復経頭蓋磁気刺激)治療を勧められたという内容です。rTMSは日本国内では発達障害への適応が承認されていないため自費扱いで、50万円を支払って10回実施したものの効果は変わらなかったとされています。同氏は「タチ悪すぎる」と憤りを示しました。
注目の投稿
精神科YouTuberメンタルドクターSidow(@sidow_mendoc)|精神科医
この投稿は約 1.6 万回表示され、28 件のリポストを集めました。
Xでの反応
反対・懸念の声
– AKIRA MIYOSHI(@miyoshi65432101):「オレの友人も騙されてたんだよ 精神科自由診療クリニック」との体験談(📎 投稿を見る)
– ivan goats(@ivaniskand43902):支払った費用は返金されるのかとの懸念(📎 投稿を見る)
– ivan goats(@ivaniskand43902):治療のためにまた海外へ渡る必要が出るかもしれないとの声(📎 投稿を見る)
出典・一次情報
- Sidow氏の元投稿:https://x.com/sidow_mendoc/status/2075905496335421685
- 同種の告発として楽しい小児科医(@FunPedDr)による投稿:https://x.com/FunPedDr/status/2075794288395599894 — 息子の発達障害治療で精神科自由診療クリニックがrTMS治療50万円を提示した実例を紹介
- 厚生労働省「反復経頭蓋磁気刺激療法(rTMS療法)」保険適用関連情報:https://www.mhlw.go.jp/ — rTMS治療の保険適用は治療抵抗性うつ病が対象と案内
ポイント
発達障害を対象としたrTMS治療は保険適用外であり、自由診療での高額請求には慎重な情報収集と第三者への相談が必要との指摘があります。
「氷河期世代を救いもしないで」医師の投稿に5,268いいね
何が起きた?
7月11日午前、発達障害を支援する医師の久米康宏氏(@cmentapresident)がXに投稿し、氷河期世代の救済策が乏しいまま外国人労働者受入に多額の予算を投じる政策のアンバランスを問いかけました。同氏は同日夕方にも同趣旨の再投稿を行い、双方合わせて多数の反響が寄せられました。就労支援の対象範囲や優先順位を巡る議論を呼びました。
注目の投稿
久米康宏(北陸で発達障害を支援する医師)(@cmentapresident)|精神科医
この投稿は約 3.7 万回表示され、845 件のリポストを集めました。
Xでの反応
賛成・共感の声
– 寄せ集め2025(@gifu2025drums):お金の使い方を正すだけで貧困や病気から救われる国民がいるはずとの共感(📎 投稿を見る)
– 日本の国益(@JapanKokueki___):予算配分の優先順位への疑問と共感(📎 投稿を見る)
– 鎖国しよう(@riki63429819):氷河期世代の困窮が少子化につながったとの指摘(📎 投稿を見る)
– あじさいさん(@beng_mealea2):当時の氷河期世代に相応の待遇があれば今の状況は違っていたはずとの当事者の声(📎 投稿を見る)
反対・懸念の声
– 絶望おもらしゴリラ(@murasakigorira7):SNSで発信するだけでなく行動を起こす必要があるとの指摘(📎 投稿を見る)
補足・情報の声
– メンクリの相談員C(@truthcisnp):救われずに氷河期を生きてきたとの当事者コメント(📎 投稿を見る)
– ボルドー(@9rdZJ8FcvXp8CIm):氷河期世代が世の中の中心となったことへの政治側の思惑への推測(📎 投稿を見る)
出典・一次情報
- 久米康宏氏の元投稿:https://x.com/cmentapresident/status/2075722548080509356
- 内閣府「就職氷河期世代支援」施策関連ページ:https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/hyougakisedae_shien/ — 就職氷河期世代支援プログラムの実施状況を公表
- 予算配分の詳細な対比は一次情報未確認です
ポイント
発達障害支援の現場から見た就労支援予算の配分議論として、氷河期世代の未救済問題が改めて注目される契機となりました。
低収入現役世代への給付案、就労支援と一体で「国民会議」検討
何が起きた?
7月11日昼、経済アナリストの長嶋修氏(@nagashimaosamu)が、日本経済新聞の記事「低収入の現役世代にも給付 国民会議案、就労支援と一体で」を紹介しました。報道によれば、超党派の「社会保障国民会議」で検討が進む新たな給付制度は、低収入の現役世代や病気・障害で働けない人への給付を対象とし、就労支援と一体的な仕組みを2029年度までに結論を得るとされています。障害福祉分野では、稼働年齢層の障害当事者への所得保障の在り方が長年の論点となっており、本案の展開が注目されます。
注目の投稿
長嶋 修(@nagashimaosamu)|経済アナリスト
この投稿は約 4.4 万回表示され、160 件のリポストを集めました。
Xでの反応
賛成・共感の声
– サー子(@saaaaaaaaako17):「ベシカムこいこいこーーーい」と歓迎の声(📎 投稿を見る)
– じん太(星読み職人)(@maru_ofc):ベーシックインカムへの流れを予感するとの共感(📎 投稿を見る)
反対・懸念の声
– いつまでも若いばーば(@ritti3939):2029年までの結論設定が遅すぎるとの疑問(📎 投稿を見る)
– 橋広バロン幸之助(@hasibiro_maga):庶民が公園の鳩扱いされているとの不満(📎 投稿を見る)
補足・情報の声
– 下町侍 金融大学youtube(@shitamachizamu):低収入の現役世代・病気や障害で働けない人への給付を検討し、2029年度までに結論を得るとの制度概要を補足(📎 投稿を見る)
– 新たまねぎ(@onionaire):消費者行動を促し経済を回すための給付との解釈(📎 投稿を見る)
– べありすた(@bearista1969):将来的な社会保険との一本化への見立て(📎 投稿を見る)
出典・一次情報
- 長嶋氏の元投稿:https://x.com/nagashimaosamu/status/2075800237671891309
- 日本経済新聞「低収入の現役世代にも給付 国民会議案、就労支援と一体で」:https://www.nikkei.com/
- 超党派「社会保障国民会議」関連の政府資料 — 検討状況の公表資料あり
ポイント
就労支援と一体化した所得保障案は、障害当事者の稼働と生活の両立を支える設計として障害福祉分野からも注目されます。
「工賃を上げられるのか」市議が就労継続支援B型訪問
何が起きた?
7月11日夜、社会福祉士・精神保健福祉士でもある安川さちよ市議(@sachiyoehime118)が、障害者多機能型事業所「きらりの森」を訪問し、就労継続支援B型事業所の工賃課題について発信しました。同氏は精神保健福祉士の実習で世話になった思い出深い場所とし、販路拡大や新たな仕事の創出、行政・地域との連携など、工賃引き上げの余地はまだあると訴えました。市議会議員としての立場と対人援助専門職の視点を重ね、「働く喜び」と「適正な工賃」の両立を掲げています。
注目の投稿
安川 さちよ(@sachiyoehime118)|市議会議員
この投稿は 2,027 回表示され、28 件のリポストを集めました。
Xでの反応
賛成・共感の声
– gatos(@lovemycrazycats):淡路島で障害者が運営するカフェやホテル販路の事例に共感(📎 投稿を見る)
– 十六夜(@yNhzkm8UMztWd9B):特化した能力を活かせる場所づくりへの期待(📎 投稿を見る)
– コロン(@eD50iGqTXteldoq):活動への応援メッセージ(📎 投稿を見る)
出典・一次情報
- 安川氏の元投稿:https://x.com/sachiyoehime118/status/2075933961558319404
- 厚生労働省「就労継続支援B型 平均工賃月額」公表資料:https://www.mhlw.go.jp/ — 全国平均工賃月額の年度別推移を公表
- 各自治体の工賃向上計画の推進状況
ポイント
就労継続支援B型事業所の工賃改善は、事業所単独ではなく販路拡大・地域連携・行政支援の連動が必要との指摘があります。
「集合!」で気づけない、ASD大学生が語る幼少期エピソード
何が起きた?
7月11日夜、ASD(自閉スペクトラム症)当事者の大学生であるLチキレッド氏(@asd_chicken1)が、幼稚園時代の情報処理エピソードをXに投稿しました。3歳で自閉症の特性があると診断された同氏は、周囲は「集合!」の呼びかけで気付くが、自分は「○○組の赤い帽子のLチキレッド!」と具体的に指名されないと自分に向けられた声だと認識できなかったと振り返りました。今も同様の情報処理の傾向があるとし、社会人生活での場面にも触れました。
注目の投稿
Lチキレッド 発達障害大学生(@asd_chicken1)|ASD当事者
この投稿は約 15 万回表示され、21 件のリポストを集めました。
Xでの反応
賛成・共感の声
– Taraxacum officinale(@Dande1i0n_Tarax):情報への知覚が鈍麻し、コミュニケーションの指向性が理解しにくいパターンとの補足(📎 投稿を見る)
– M(@kyoryu2020live):職場での類似ケースへの共感(📎 投稿を見る)
– 劇場型バビ龍茶(@chunBabiji):バイト中の朝礼で自分向けの指摘だと気付けなかった体験談(📎 投稿を見る)
反対・懸念の声
– へいず第弐位相(@h_9wait_z):聞こえていなくても周囲の行動で気付けないのかとの疑問(📎 投稿を見る)
出典・一次情報
- Lチキレッド氏の元投稿:https://x.com/asd_chicken1/status/2075909054137049410
- 厚生労働省「発達障害情報・支援センター」:http://www.rehab.go.jp/ddis/ — ASDの特性・支援制度を案内
- 発達障害者支援法・関連通知(厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部)
ポイント
「呼びかけへの反応の違い」は本人の意欲ではなく情報処理特性に起因するとの指摘があり、周囲の理解と具体的な指名・声かけが有効との補足があります。
今日のまとめ
- 精神科自由診療クリニックによるrTMS治療50万円商法を精神科医が告発、消費者保護の観点で反響
- 氷河期世代未救済と外国人労働者受入予算のアンバランスを問う医師の投稿に5,268いいねの反響
- 低収入現役世代への給付案(実質ベーシックインカム型)が国民会議で2029年度結論を目指し検討
- 就労継続支援B型事業所の工賃引き上げには販路拡大・地域連携が要との現場発信
- ASD当事者による幼少期エピソードが約 15 万表示、情報処理特性への理解を促進
障害福祉の話題は、制度・所得保障・当事者理解の複数の軸で並行して動いています。詳細は厚生労働省障害保健福祉部・こども家庭庁の公式発表や、各自治体の障害福祉担当窓口・基幹相談支援センターへのお問い合わせをおすすめします。
関連する質問(よくある疑問)
Q1. rTMS治療は日本で保険適用されていますか?
A1. rTMS(反復経頭蓋磁気刺激)治療は、日本国内では治療抵抗性うつ病を対象に保険適用が認められているとされています。発達障害や自閉症・ADHDに対するrTMS治療は保険適用外の自由診療となるとの指摘があり、費用や効果について慎重な確認が必要と考えられています。詳細は主治医や公的機関へご相談ください。
Q2. 就労継続支援B型事業所の平均工賃はどのくらいですか?
A2. 厚生労働省の公表によれば、令和4年度の就労継続支援B型事業所の平均工賃月額は約1万7,000円とされています。令和6年度の報酬改定で算定方法が変更されたとの指摘があり、直近の年度別実績値は厚生労働省の公表資料での確認が必要と考えられています。実額は各事業所の運営状況で変わるとされています。
Q3. 発達障害・就労支援に関する相談窓口はどこですか?
A3. 発達障害の相談は各都道府県・指定都市の発達障害者支援センターや、精神保健福祉センターで対応されているとされています。就労継続支援や所得保障の相談は障害福祉サービス事業所や相談支援事業所が窓口とされています。詳細は各自治体の障害福祉担当窓口/基幹相談支援センターへご相談ください。

