5月26日のXで、訪問看護関連分野では制度改正・所得制限・経営・多職種連携の4テーマが並びました。自民党障害児者問題調査会で医療的ケア児支援法の改正論議が動き、当事者家族からは「最優先で見直すべき」障害児福祉所得制限への批判が30リポストで広がりました。さらに理学療法士の手取り30万円論争が9.3万表示・185いいねで現場経営の温度感を示し、母が退院後の在宅介護で介護士・訪問看護師・医師・ケアマネ・福祉用具5職種と話し合いを行った家族体験が在宅ケア多職種連携の実態として共有されました。本記事では制度・経営・連携の観点から訪問看護関連の主要4トピックを整理します。
本日のハイライト
- 自民党障害児者問題調査会で医療的ケア児支援法の改正論議が始動、レスパイト・通学支援・成人移行が論点
- 障害児福祉の所得制限放置に当事者母が「最優先で見直されるべき」と批判、30リポストで広がる
- リハ職(PT/OT/ST)の手取り30万論争が9.3万表示で訪看・デイサ・放デイ経営の人件費論議
医療的ケア児支援法の改正論議が自民党会合で始動
何が起きた?
5月25日に開かれた自民党の内閣第一部会・厚生労働部会合同会議で、障害児者問題調査会の高鳥修一会長が挨拶し、医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律(令和3年議員立法)の改正に取り組む方針を表明しました。投稿によれば、改正の論点には(1)医療的ケア児が成人した後の支援継続、(2)重症心身障害者への対象拡大、(3)レスパイト(家族が一時的に介護から離れる休息支援)、(4)通学支援などが含まれます。投稿は約4,310回表示、299件のいいね、41件のリポストを集めました。訪問看護ステーションは医療的ケア児の在宅支援の中核を担うため、制度改正の方向性は事業者運営にも影響します。
注目の投稿
高鳥修一(たかとりしゅういち)(@takatorishuichi)|政治家(衆議院議員・自民党障害児者問題調査会会長)
立法措置の進捗報告として、当事者家族・支援職双方から注目を集めた投稿です。
出典・一次情報
- 投稿URL:https://x.com/takatorishuichi/status/2059066968221831567
- 医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律(令和3年法律第81号):こども家庭庁・厚生労働省公式情報を参照
- 医療的ケア児支援センター運営:こども家庭庁https://www.cfa.go.jp/
ポイント
医療的ケア児の成人移行・レスパイト・通学支援は訪問看護ステーションの長期支援設計にも直結する論点です。制度改正動向の継続把握は、在宅ケア連携体制の見直しと支援継続性の確保につながります。
障害児福祉の所得制限放置に当事者母「最優先で見直されるべき」、30リポストで拡散
何が起きた?
5月26日、医療的ケア児を育てる当事者母が、障害児福祉の所得制限に関する問題提起を発信しました。投稿は約2,273回表示、86件のいいね、30件のリポストを集め、当事者・支援者から共感を呼びました。投稿者は(1)所得制限のラインが低い、(2)支援が生命維持に直結するため負担が極端に重い、(3)対象人数が少なく予算規模も限定的、という3点を挙げ「最優先で見直されるべき制度のはずなのに、他分野の所得制限が見直される中でここだけが何年も放置され続けている」と訴えています。同投稿者は同日午前にも品川区の放課後等デイサービス無償化を取り上げ、「子育て・医療・介護は所得制限なく無償で提供すべきというベーシックサービスの考え方」を支持する投稿(79いいね・27リポスト)も発信しています。
注目の投稿
長谷川かな|医療的ケア児の母|子育て・福祉(@mXfZ94af4w23386)|医療的ケア児の家族当事者
リポスト数(30件)がいいね数(86件)の3割超を占める拡散構造は、当事者・支援者間で問題提起を広めたい意思の表れと解釈できます。
出典・一次情報
- 投稿URL:https://x.com/mXfZ94af4w23386/status/2059117975857459438
- 障害児福祉手当・特別児童扶養手当の所得制限:厚生労働省「障害児支援施策の概要」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/service/syougaiji.html
- 関連の児童扶養手当所得制限見直し:こども家庭庁公表資料
ポイント
所得制限の議論は家族の経済負担と支援継続性に直結します。訪問看護ステーションは利用者家族の制度活用状況を把握しつつ、相談支援専門員・市区町村障害福祉担当との連携を強める必要があります。
理学療法士の手取り30万円論争が9.3万表示、訪看・デイサ・放デイの人件費論議
何が起きた?
5月26日夜、現役理学療法士アカウントが「理学療法士で病棟、訪看、デイサービス、放課後デイとかで働いてる方ってなんぼ貰ってる?シンプルに生活できてる?手取り30万とか多くない??」と問いかける投稿を発信しました。投稿は約9.3万回表示、185件のいいね、13件のリポスト、33件のリプライを集め、現役リハ職からの実額共有や手取り構成の補足が並ぶ反響となりました。リハ職の給与水準は事業所形態(病棟・訪問・通所・放デイ)と算定基準により大きく変動するため、訪問看護ステーションのリハ職人件費設計にも示唆を与える議論となりました。
注目の投稿
雇われ理学療法士(@yatowarept)|現場リハ職(理学療法士)
リプライ数33件はいいね数185件の約2割に達しており、現役リハ職を中心とした実額共有の場として機能した投稿となりました。
出典・一次情報
- 投稿URL:https://x.com/yatowarept/status/2059252142301667563
- 訪問看護療養費・訪問リハビリ料の算定基準:厚生労働省「訪問看護療養費に係る指定訪問看護の費用の額の算定方法」(告示)
- 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の処遇:厚生労働省「医療従事者の確保等の推進」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000125054.html
ポイント
訪問看護ステーションのリハ職人件費は、訪問看護療養費・訪問リハビリの算定構造に直結します。事業者は職種別・経験年数別の給与水準ベンチマークを把握しつつ、訪問件数・移動時間・カルテ記載業務までを含めた実労働時間ベースの設計が経営判断の鍵となります。
母退院後の在宅介護、訪看・ケアマネ・福祉用具5職種が話し合う家族体験
何が起きた?
5月26日夜、家族介護当事者が、母が病院退院後の在宅介護で介護士・訪問看護師・医師・ケアマネジャー・福祉用具サービスの5職種と今後の介護方針を話し合った経緯を発信しました。投稿は約1,312回表示、113件のいいね、4件のリプライを集めました。投稿者は手術不可となった母を妹と交代で在宅で看取る方針を共有し、24時間体制の見守りに安堵していることを伝えています。退院調整から在宅ケア体制構築への多職種連携の実例として、訪問看護師・ケアマネジャー・福祉用具専門相談員それぞれの役割が並ぶ家族体験となりました。
注目の投稿
かすゆひ(@UsTU2BAdiMAuMAN)|家族介護当事者
家族介護当事者から見た多職種連携の実感と、看取りを在宅で担う覚悟が淡々と語られた発信です。
出典・一次情報
- 投稿URL:https://x.com/UsTU2BAdiMAuMAN/status/2059236802935054548
- 在宅医療・介護連携推進事業:厚生労働省https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000189135.html
- 訪問看護療養費・24時間対応体制加算:厚生労働省「訪問看護療養費の費用の額の算定方法」(告示)
- 地域包括ケアシステム:厚生労働省https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/chiiki-houkatsu/
ポイント
退院調整から在宅看取りまでの多職種連携は、訪問看護ステーションのコーディネート機能が要となります。24時間対応体制加算の活用、地域連携室との情報共有、福祉用具事業者との連携を含めた連携設計が家族の安心と継続性に直結します。
今日のまとめ
- 医療的ケア児支援法の改正論議が自民党会合で始動し、訪問看護事業者にも影響する4論点(成人移行・対象拡大・レスパイト・通学支援)が示された
- 障害児福祉の所得制限放置を訴える当事者母の声が30リポストで広がり、経済負担と支援継続性の両立が改めて焦点化した
- リハ職の手取り30万円論争が9.3万表示で人件費設計の論議を呼び、訪看・デイサ・放デイの経営に示唆
- 退院後の在宅介護で5職種が話し合う家族体験が、訪問看護のコーディネート機能と多職種連携の実態を可視化した
5月26日は、医療的ケア児支援・障害児福祉所得制限・リハ職経営・多職種連携という4テーマが、いずれも訪問看護事業者の運営判断と連携設計に直結する形で並びました。利用者家族の制度活用状況を把握しつつ、ケアマネジャー・病院退院調整部門・福祉用具事業者との情報共有を継続的に進めることが、安定的な在宅ケア提供の基盤になります。
関連する質問(よくある疑問)
Q1. 医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律の改正論点には何が含まれますか?
A1. 今回の自民党会合の発信によれば、医療的ケア児の成人移行に伴う支援継続、重症心身障害者への対象拡大、レスパイト、通学支援などが論点として挙げられているとされます。具体的な改正内容や時期は今後の国会審議・法案公表を経て確定するとされており、訪問看護事業者は厚生労働省・こども家庭庁の公表資料を継続確認することが望まれます。
Q2. 訪問看護ステーションが医療的ケア児を支援する際に算定できる主な報酬区分は何ですか?
A2. 訪問看護療養費(医療保険)、訪問看護管理療養費、長時間訪問看護加算、難病等複数回訪問加算などが算定対象とされており、対象児の医療的ケア内容や訪問頻度により組み合わせが変わるとされています。算定要件の詳細は厚生労働省告示「訪問看護療養費に係る厚生労働大臣が定める指定訪問看護の費用の額の算定方法」等で示されていると考えられています。
Q3. 退院調整から在宅看取りまでの多職種連携で訪問看護ステーションが果たす役割は?
A3. 訪問看護ステーションは病院退院調整看護師・ケアマネジャー・在宅医・福祉用具専門相談員等と連携し、利用者・家族のニーズに応じたケア計画の作成・実施・見直しを担うとされています。24時間対応体制加算の活用、緊急訪問看護加算、看取り加算(在宅ターミナルケア加算)等の算定要件と運用は厚生労働省告示・通知で示されており、詳細は各都道府県の担当窓口や地域の在宅医療・介護連携支援センターでご相談ください。
※本記事は制度・経営・多職種連携の観点からの情報提供です。医療判断や具体的な治療・ケア方針については、必ず主治医・担当看護師にご相談ください。

