6月28日のXで、訪問看護分野の話題が複数拡散しました。訪問看護師による「ナースコール状況を可視化する案」は約74万回表示・約8,135いいねと大きな反響を呼び、医療現場の業務改善議論に火を付けています。同日には日経電子版が「自宅でみとり」の実施率に都道府県格差があり、神奈川県が高知県の5.5倍に達すると報じ、在宅医療体制の地域偏在が議題となりました。さらに、在宅医療を支える訪問介護事業者の倒産が過去最多となった件についても、経営者からの政策提言が共感を集めています。本記事では、在宅ケア連携・経営・制度の観点から3つのトピックを取り上げます。
本日のハイライト
- 訪問看護師起案のナースコール可視化アイデアが約74万表示・約8,135いいねを獲得
- 日経電子版報道で在宅みとり実施率は神奈川26.8%・高知4.9%と5.5倍の地域格差
- 訪問介護倒産が過去最多となり、在宅医療の基盤崩壊を危惧する声が48件のいいねに
訪問看護師発「ナースコール可視化」案が74万表示
何が起きた?
6月28日午前、訪問看護師の雪村カム氏がXで「ナースコールの状況を可視化したら、連打する人減らないかな?」と投稿し、現場改善のアイデア提案として急拡散しました。投稿は約74万回表示・約8,135いいねを集め、看護師・事務職・元患者から多数の反応が寄せられています。病棟・在宅を問わずナースコール対応は訪問看護や入院ケアの業務負担を左右する論点であり、現場発のアイデアが経営層・医事課にどう受け止められるかが注目されています。
注目の投稿
雪村カム|雪国の訪問看護師(@kamu_houkan)|訪問看護師
この投稿は約74万回表示され、約564件のリポストを集めました。
Xでの反応
賛成・共感の声
- パパナースりょう(@papanurse_3dog):「え!めっちゃいい!」とアイデアを評価する声(📎 投稿を見る)
- マヨちゃん(@dE9nCsr2cgs1han):押せるチャンスは一回だけ・再度押したら順番がそこから取り直しになるシステムを提案(📎 投稿を見る)
- あやちゃ@看護師(@ayacha_aya0219):呼び出し番号の右下に押した回数表示を要望(📎 投稿を見る)
- ゆかたん(@akuy109):「まじでこれ兼ねてから考えてた」と同調(📎 投稿を見る)
反対・懸念の声
- うさみ|看護師(@usami_yori):「これで遠慮するのいい患者さんだけ説」と現場の実感を投稿(📎 投稿を見る)
- 凍結したでじゃぶ(@dejavu9999999):急変した患者が押すのを躊躇して手遅れになる懸念を提示(📎 投稿を見る)
- a(@kimaguregirlm):「本当に一刻を争う患者さんにはどうかな?」と緊急対応の観点で疑問(📎 投稿を見る)
- ろっか(@rokka_no_yell):上位表示させようと連打される逆効果を懸念(📎 投稿を見る)
補足・情報の声
- うみ/新人応援看護師(@umi_kango):リハの提案でホワイトボードに正の字を並べた実例・1日100件超を報告(📎 投稿を見る)
- 事務方(@jn6gzg):医事課で「忙しさの可視化」をトライアル中と冗談まじりに紹介(📎 投稿を見る)
- きらり@壊れない看護師(@kirari0_0vv):ファミレスでの順番表示の事例を引き合いに(📎 投稿を見る)
出典・一次情報
- 元投稿: https://x.com/kamu_houkan/status/2071055095811420483
- 関連参考: 厚生労働省「医療従事者の需給に関する検討会 看護職員需給分科会」報告書(看護職の負担軽減論点の制度面参考)
ポイント
現場発のアイデアが大規模な共感と懸念の双方を引き出した事例として、訪問看護・病棟双方の業務改善議論に示唆を与える反響となりました。
在宅みとり実施率 神奈川は高知の5.5倍
何が起きた?
日本経済新聞 電子版は6月28日未明、「『自宅でみとり』地域に偏り、神奈川は高知の5.5倍 途上の在宅医療」と題する記事を配信しました。投稿によると、在宅看取り実施率は神奈川県が26.8%、高知県が4.9%と都道府県間で大きな差があり、都市部突出・地方低迷の構造が示されています。在宅医療体制の地域偏在は、訪問看護ステーションや在宅医療提供体制の整備状況とも関わる制度上の論点であり、診療報酬や医療計画の議論にも接続する話題です。
注目の投稿
日本経済新聞 電子版(@nikkei)|報道機関
この投稿は約5.5万回表示され、約18件のリポストを集めました。
Xでの反応
補足・情報の声
- ダディ(@mainiti_ikkun):在宅看取り実施率は都道府県間で約5.5倍の格差・神奈川26.8%・高知4.9%という都市部突出・地方低迷の構造を整理(📎 投稿を見る)
- 毎日東京(@JapanScopeX):「地域によってこれほど差があるのは考えさせられますね」と地域差への所感(📎 投稿を見る)
賛成・共感の声
- 二宮 崇(@nino_bad9):「誰もが必ず迎えるゴール」と看取り議論の普遍性を強調(📎 投稿を見る)
出典・一次情報
- 元投稿: https://x.com/nikkei/status/2070916342845243428
- 関連参考: 厚生労働省「人口動態統計」死亡場所別統計/在宅医療の現状資料
ポイント
在宅みとり実施率の地域格差は、在宅医療の供給体制と訪問看護ステーション整備状況の差を反映する論点と考えられます。
訪問介護倒産が過去最多、在宅基盤に懸念
何が起きた?
6月28日午後、医師でさくらライフグループ代表の中田賢一郎氏が、訪問介護の倒産が過去最多となった現状を踏まえ「在宅医療は医師だけでは成り立たない、ヘルパーの存在が生活の基盤」「政策でしっかり守ってほしい」と投稿しました。投稿は約48件のいいねと5件のリポストを集め、訪問介護事業所の経営者・関連事業者から共感を呼んでいます。訪問看護ステーションも在宅ケアチームの一翼として、訪問介護の供給崩壊が在宅医療全体に与える影響と無縁ではありません。
注目の投稿
中田賢一郎/さくらライフグループ代表(@n_kata)|在宅医療事業者代表
この投稿は約6,204回表示され、約5件のリポストを集めました。
Xでの反応
賛成・共感の声
- 訪問介護のリアル(@houmonnote):「訪問介護が減るということは、単に事業所が一つなくなる話ではない」と影響の連鎖を指摘(📎 投稿を見る)
反対・懸念の声
補足・情報の声
- 巫(@kan_nagi_zero):かつての政策(ゴールドプラン)期の制度設計を振り返る指摘(📎 投稿を見る)
- ジュビサポ(@jubisapo):財務省の利益率に関する見解を引用した投稿(📎 投稿を見る)
出典・一次情報
- 元投稿: https://x.com/n_kata/status/2071139788653310010
- 関連参考: 東京商工リサーチ「老人福祉・介護事業」倒産動向調査/厚生労働省「介護事業経営実態調査」
ポイント
訪問介護の供給基盤縮小は、訪問看護や在宅医療チームとの連携にも波及しうるため、制度・報酬両面での議論が必要との指摘があります。
今日のまとめ
- 訪問看護師起案のナースコール可視化案が約74万表示と大規模な賛否を呼びました
- 在宅みとり実施率は神奈川26.8%・高知4.9%と5.5倍の地域格差が報じられました
- 訪問介護倒産が過去最多となり、在宅医療基盤への影響を懸念する声が広がっています
訪問看護ステーション経営層・在宅ケア連携に関わるケアマネは、現場の業務改善アイデアの共有・地域偏在を踏まえた連携体制の見直し・訪問介護事業者との連携継続性確認といった観点で、本日の動向を多職種で共有することが考えられます。
関連する質問(よくある疑問)
Q1. 在宅看取りの実施率に地域差があるのはなぜですか?
A1. 在宅看取りの実施率は在宅療養支援診療所・訪問看護ステーション数など在宅医療の提供体制や、家族構成・医療計画の整備状況に影響を受けるとされています。厚生労働省「人口動態統計」では自宅死亡割合の年次推移や都道府県別の死亡場所別集計が公表されており、地域差が継続的に指摘されています。
Q2. 訪問介護の倒産が増えている背景は何ですか?
A2. 東京商工リサーチによると、2025年の介護事業者倒産は過去最多の176件・うち訪問介護が91件と3年連続で最多更新となり、ヘルパー不足・物価高・小規模事業者の経営難が要因として指摘されています。厚生労働省「介護事業経営実態調査」も背景分析の資料として参照されることがあるとされています。
Q3. 訪問看護ステーションの開設にはどのような手続きが必要ですか?
A3. 訪問看護ステーションの開設には、都道府県知事への指定申請(介護保険・健康保険)、人員基準(保健師・看護師等2.5人以上)、設備基準、運営規程の整備などが必要とされています。詳細は厚生労働省医政局公式サイト/各都道府県の担当窓口をご確認ください。
※本記事は制度・経営の観点からの情報提供です。医療判断や具体的な治療・ケア方針については、必ず主治医・担当看護師にご相談ください。

