8月20日朝から夜にかけてのX(旧Twitter)では、訪問看護師への家事代行的な要求や自家用車訪問の費用負担など、訪問看護の労働環境をめぐる投稿が目を引きました。30分の訪問看護中に家事を頼まれ、断ると事業所に苦情が入ったという体験談には7,671件のいいねが集まっています。訪問看護の人材配分や、在宅医療での活用が期待される新型血圧計の話題もあわせて紹介します。
本日のハイライト
- 訪問看護師への家事代行的な要求と苦情トラブルを訴える投稿に7,671件のいいね
- 自家用車での訪問時、1日42キロの走行や事故時の経費自己負担が問題視される
- 不登校向け訪問看護の拡大に伴い、重度の医療的ケアが必要な子どもへの人材流出を懸念する声
訪問看護師への家事要求、7,671いいねの反響
何が起きた?
8月20日、看護師のXアカウント「限界ナースのゆあ」(@yuana_nurse)が、訪問看護をしている知人から聞いた体験談を投稿しました。30分の訪問で傷の処置と薬の確認を終えて帰ろうとしたところ、利用者家族から食器洗いやトイレ掃除を頼まれ、次の訪問があるため断ると、事業所に苦情が入ったという内容です。事業所の上司からも「サービス業なんだから臨機応変に」と対応を求められたと投稿は伝えています。訪問看護は医療保険・介護保険の給付に基づく看護サービスで、清掃などの生活援助は本来の業務範囲に含まれないとされる一方、利用者・家族側の期待とのずれが浮き彫りになった形です。
注目の投稿
限界ナースのゆあ(@yuana_nurse)|看護師
この投稿は約15万回表示され、1,012件のリポストを集めました。
Xでの反応
賛成・共感の声
– すぎやま あきひさ(Akihisa Sugiyama)(@foreverexstacy):訪問看護師は医療従事者であり家政婦ではないとして、家事は家族が担うべきだと述べました(📎 投稿を見る)
– タンゾウ(短鼻象)(@Shortnoselepha1):事業所側の後方支援が足りないことが問題だと共感を示しました(📎 投稿を見る)
補足・情報の声
– さてそろそろ(@wyy14215):看護師は家事援助を算定できない業務であり、必要な場合はヘルパーの利用を案内すべきだと説明しました(📎 投稿を見る)
出典・一次情報
- 本投稿は個人の体験談(伝聞)であり、具体的な一次情報は確認できていません。訪問看護における生活援助の取り扱いについては、本記事末尾「関連する質問」Q1もあわせてご参照ください。
- 厚生労働省は医療現場・訪問看護における暴力やハラスメントへの対策にも取り組んでいます(厚生労働省「看護職員確保対策」)。
ポイント
訪問看護の給付範囲を超えた家事対応を求められるケースが後を絶たず、利用者・家族への周知とステーション側の毅然とした対応が求められています。
自家用車訪問1日42キロ、経費自己負担に疑問の声
何が起きた?
8月20日夕方、看護師のXアカウント「限界ナースのゆあ」(@yuana_nurse)が、訪問看護で働く知人の別の体験談を投稿しました。事業所の車両が不足し、「今日は自分の車で訪問して」と指示され、1日で42キロを走行したという内容です。訪問先の駐車場で車に傷がつき、上司に報告すると「自家用車だから保険も修理も自分で対応して」と言われたと投稿は伝えています。業務のために使用した自家用車のトラブル対応が個人負担とされたことに、投稿者は疑問を投げかけました。
注目の投稿
限界ナースのゆあ(@yuana_nurse)|看護師
この投稿は2,752回表示され、89件のリポストを集めました。
Xでの反応
反対・懸念の声
– Moses Monday(@emp_rex25):業務で私有車を使わせてリスクを個人に負わせる慣行は安全配慮義務の観点から問題になりうると指摘し、記録を残して相談することを勧めました(📎 投稿を見る)
– Moses Monday(@emp_rex25):移動中の事故は本来、業務災害に該当するとの理解を示し、勤務先の保険加入状況によっては労災申請が滞りかねないとの懸念を示しました(📎 投稿を見る)
補足・情報の声
– テンテン(テンテン)(@namakemono1954):職場の対応を疑問視し、労働基準監督署への相談を勧めました(📎 投稿を見る)
出典・一次情報
- 本投稿は個人の体験談であり、具体的な一次情報は確認できていません。自家用車の業務利用に伴う保険・費用負担の考え方については、本記事末尾「関連する質問」Q2もあわせてご参照ください。
ポイント
業務で私有車の使用を求める場合、費用負担や事故時の対応ルールを事前に明確化することが、労使双方にとってのリスク低減につながります。
訪問看護の人材配分、医療的ケア児対応に懸念の声
何が起きた?
8月20日昼、Xアカウント「白いカラスの男」(@kidasarada)が、不登校の子ども向け訪問看護サービスの拡大に伴い、看護師が身体的負担の重い医療的ケア対応より負荷の軽い案件に移りやすくなっているとの見方を投稿しました。投稿では、人工呼吸器や経管栄養などの医療的ケアが常時必要な子どもへの対応看護師が不足するリスクが指摘されています。同アカウントは同日、別の投稿で、行動障害のある自閉症成人への訪問看護についても人材確保が難しくなっていると重ねて指摘しました。訪問看護は限られた人材で提供される専門サービスであり、需要が広がる中でどの利用者にどう人材を配分するかという事業運営上の課題が浮かび上がっています。
注目の投稿
白いカラスの男(@kidasarada)
この投稿は約1.6万回表示され、41件のリポストを集めました。
Xでの反応
反対・懸念の声
– RISC(@risc2004):資源の配分だけでなく、看護師の対応力の育成にも関わる問題だとの見方を示しました(📎 投稿を見る)
補足・情報の声
– 白いカラスの男(@kidasarada):不登校児童向け訪問看護に事業者の参入が進み、医療的ケアが不可欠な家庭の看護人材が流出しているとの見方を重ねて示しました(📎 投稿を見る)
– 白いカラスの男(@kidasarada):実際に医療的ケアが必要な子どものいる家庭で影響が出ている例があると説明しました(📎 投稿を見る)
出典・一次情報
- 本件は個人の見解に基づく投稿であり、行政の公式統計・通知等の一次情報は確認できていません。訪問看護の人材確保に関する国の施策については、本記事末尾「関連する質問」Q3、および厚生労働省「看護職員確保対策」もあわせてご参照ください。
ポイント
訪問看護の需要が多様化する中、限られた人材をどの利用者に重点配分するかは、個々の事業所だけでなく業界全体で向き合うべき経営課題です。
FDA承認の家庭用血圧計、在宅医療へ応用期待
何が起きた?
8月20日朝、脳外科医としてXで発信する「河野健一」氏(@CeoImed)が、米FDA(食品医薬品局)が指先で測定できる家庭用血圧計「BP Go」を承認したとの海外ニュースを紹介しました。投稿によると、この機器は上腕に巻くカフが不要で小型・携帯性に優れ、医療機関向けと一般家庭向け(OTC)の両方での利用が想定されているとのことです。指先での非侵襲的な血圧・脈拍測定が可能になることで、遠隔患者モニタリングや在宅医療への応用が期待されると投稿は伝えています。
注目の投稿
河野健一(@CeoImed)|脳外科医
この投稿は約1.1万回表示され、19件のリポストを集めました。
Xでの反応
賛成・共感の声
– #鍼灸まず読む本の編著者×医はき師×MBA=てらぽん(@drteraponmba):指先だけで測定できる手軽さに驚きの声を寄せました(📎 投稿を見る)
– Yuichi Uemura(@u1):スマートフォン連携で使えれば5万円程度でも購入したいとの声を寄せました(📎 投稿を見る)
– ほりした(@koheihorishita):在宅医療での活用を期待する声を寄せました(📎 投稿を見る)
補足・情報の声
– 整える医療コンサルティング@ファシリテートドクター®(@FacilitateDr):血中酸素飽和度(SpO2)も測定できる機能の追加を望む声を寄せました(📎 投稿を見る)
出典・一次情報
- BusinessWire「Wellvii BP Go Achieves FDA Clearance」(プレスリリース)
- 米国での承認情報であり、日本国内での薬事承認・導入時期は本記事執筆時点で確認できていません。
ポイント
遠隔モニタリング機器の進化は、訪問看護・在宅医療における観察業務の効率化や早期の異常把握につながる可能性があり、今後の制度的な位置づけの議論が注目されます。
今日のまとめ
- 訪問看護師への過度な要求やカスハラ、自家用車利用の経費負担など、労働環境の課題を訴える投稿に大きな反響が集まりました
- 訪問看護の需要が多様化する中、限られた人材をどの利用者に配分するかという経営課題が浮き彫りになっています
- 家庭用血圧計の技術革新など、在宅医療の質を高める新たな動きも進んでいます
訪問看護に関わる制度・労務の課題は個々のステーション内にとどめず、業界内での情報共有や多職種連携の見直しにつなげることが望まれます。
関連する質問(よくある疑問)
Q1. 訪問看護師に、傷の処置以外の家事を頼むことはできますか?
A1. 訪問看護は医療保険・介護保険の給付に基づく医療サービスで、清掃や洗濯などの生活援助は本来、訪問介護(ホームヘルパー)が担う業務とされています。家事の支援が必要な場合は、ケアマネジャーを通じて訪問介護サービスの利用を相談するとよいとの指摘があります。
Q2. 訪問看護師が業務で自家用車を使う場合、事故の費用は誰が負担するのですか?
A2. 業務中の自動車事故では、まず自身の自動車保険で対応するのが一般的ですが、業務での使用を事業所が認めていた場合、事業所側も民法上の使用者責任を問われうるとされています。業務使用に対応した保険への加入や安全管理体制の整備が重要との指摘があります。
Q3. 訪問看護の人材不足に対して、国はどのような対策を進めていますか?
A3. 厚生労働省は看護職員確保対策として、離職者の復職支援や多様な働き方の推進、処遇改善に加え、医療現場・訪問看護における暴力やハラスメントへの対策にも取り組んでいるとされています。詳細は厚生労働省医政局公式サイト/各都道府県の担当窓口をご確認ください。
※本記事は制度・経営の観点からの情報提供です。医療判断や具体的な治療・ケア方針については、必ず主治医・担当看護師にご相談ください。

