8月21日、訪問看護や在宅ケアをめぐる投稿がXで相次ぎ、ケアマネジャーや訪問看護師など8職種が集う担当者会議の様子には950いいねの反響が寄せられました。その一方で、訪問看護師の職場環境や訪問先での安全確保をめぐる声も広がっています。本記事では、多職種連携・人材・労務管理の観点から3件の投稿を紹介します。
本日のハイライト
- 在宅ケアの担当者会議、ケアマネや訪問看護など8職種が集う投稿に950いいね
- 訪問看護に転職した元同期がクレーム対応で疲弊、という投稿に175いいねの反響
- 訪問先で犬に3針縫うけがを負った訪問看護師の知人の体験に114いいね、事業所対応にも疑問の声
在宅ケアを支える多職種チーム、担当者会議に8つの顔ぶれ
何が起きた?
8月21日、在宅で療養する利用者の担当者会議の様子を伝えるXの投稿が反響を呼びました。投稿者によると、前日の担当者会議にはケアマネジャーや訪問看護師、訪問リハビリ担当者、重度訪問介護のヘルパー、訪問入浴のスタッフ、介護用品業者、薬局のスタッフが参加し、これに訪問診療医が加わる体制だったといいます。在宅療養を支える多職種連携の実際の顔ぶれが可視化された形です。
注目の投稿
津久井教生(@koubouya)|在宅ケア利用者
この投稿は9,721回表示され、66件のリポストを集めました。
Xでの反応
賛成・共感の声
– たいママ26XB(@taimama26):在宅ケアならではの多人数の担当者会議で、各職種の意見交換が最善のケアにつながると評価した(📎 投稿を見る)
– ゆみ@ゆるゆる断捨離中(@Yumi83929251):投稿者を支える人々への感謝を伝え、読んでいる側も励まされると反応した(📎 投稿を見る)
– 桜猫電車(@koujinou1000):「応援しています」と連携チームへの短いエールを寄せた(📎 投稿を見る)
出典・一次情報
- サービス担当者会議は、介護支援専門員(ケアマネジャー)がケアプランの作成・変更に際し、訪問看護など計画に位置付けた担当者を招集して行う会議として、厚生労働省令「指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準」に規定されています(一次情報:厚生労働省)。
- 在宅医療・訪問看護における多職種連携の考え方は、厚生労働省が示す地域包括ケアシステムの枠組みとも関連します。
ポイント
1回の在宅療養を支えるために、これだけ多くの職種が制度上も連携している実態は、多職種連携の重要性を改めて示しています。
訪問看護に転職した看護師、クレーム対応で疲弊の声に反響
何が起きた?
8月21日、病棟看護師として高いスキルを評価されていた元同僚が訪問看護ステーションへ転職した後、度重なるクレーム対応やサービス業的な対応を求められる環境で心身を消耗したとする投稿がXで話題になりました。投稿者は同期の変化に驚きと戸惑いを示し、訪問看護特有の職場環境の厳しさを問いかけています。
注目の投稿
那須乃りん💉(@rin_142356)|看護師
この投稿は6,770回表示され、5件のリポストを集めました。
Xでの反応
賛成・共感の声
– あるここ😇(@dekoboko_ikuzi):「辛い話ですね」と同僚の状況に共感を寄せた(📎 投稿を見る)
– カム(@kamu_houkan):訪問看護は病院と異なるスキルが必要になるのは確かだが、新たな成長機会にもなり得ると前向きな見方を示した(📎 投稿を見る)
反対・懸念の声
– hi🐥(@hiyuki1287):家事や雑用まで求められる現場の対応水準に疑問を呈し、明確なマニュアル整備の必要性を指摘した(📎 投稿を見る)
– Fukahi-RE(@FukahiRE56ml):看護師が家事対応まで担う必要はないとし、クレームが入る訪問は中止すべきとの考えを示した(📎 投稿を見る)
– うみ/新人応援看護師💉(@umi_kango):家事・雑用の依頼を断ったところ訪問を拒否された経験を明かし、事業所内で対応基準を統一する必要性を訴えた(📎 投稿を見る)
補足・情報の声
– たく|東海キャリア・転職のリアル(@TokaiCareerRea):訪問看護はスキルの高い人ほど1人での判断場面が多く消耗しやすいとし、転職相談では事業所の人数体制やオンコール体制の確認を勧めていると助言した(📎 投稿を見る)
– にゃんこふ@毒舌系産業保健師♨️♥️(@nyankof2626):病院と違い体制が十分に整っていない中で瞬時の判断が求められる訪問看護は、病院看護とは異なるスキルが必要になると分析した(📎 投稿を見る)
出典・一次情報
- 訪問看護師の人材確保・定着は、厚生労働省や業界団体が継続的に調査・提言を行っている分野です。訪問看護ステーションの有効求人倍率は3倍を超えるとの報告もあり、需要拡大に対して担い手確保が課題とされています。
- 事業所単位でのオンコール体制・複数名体制の整備は、訪問看護師の人材定着に関わる論点として業界内で指摘されています。
ポイント
訪問看護は病院勤務と異なる判断力・対応力が求められる一方、事業所側の体制整備が伴わなければ人材の疲弊・離職につながりかねないことを示す事例です。
訪問先で犬に咬まれた看護師、事業所対応に疑問の声
何が起きた?
8月21日、看護師がXに投稿した内容によると、訪問看護を担当する知人が利用者宅を訪問した際に飼い犬に脚を咬まれ、病院で3針縫うけがを負ったといいます。翌週も同じ利用者宅への訪問が予定されており、事業所から家族へ犬を別室にするよう依頼したものの「この子も家族です」「閉じ込めるのはかわいそう」と断られたとのことです。上司からは「刺激しないように入って」との指示にとどまったと投稿者は明かしています。
注目の投稿
限界ナースのゆあ(@yuana_nurse)|看護師
この投稿は1,972回表示され、9件のリポストを集めました。
Xでの反応
賛成・共感の声
– Yoko Nishida(@YokoNishida12):家族であっても乱暴な動物はその時だけ別室に移すのは当たり前のことだと同意を示した(📎 投稿を見る)
反対・懸念の声
– 岡本一休(@gdqmzRcFowiL4rP):現場の対応の甘さに疑問を呈し、常識的な対応が求められると厳しい見方を示した(📎 投稿を見る)
– 閂(カンヌキ)(@egaodekannuki):上司側のコンプライアンス意識の低さに疑問を投げかけた(📎 投稿を見る)
補足・情報の声
– seawolf(@seawolf96672700):民法上の動物占有者の責任や労働契約法の安全配慮義務を踏まえ、犬を別室・ケージに隔離できない場合は訪問できない旨を事業所側から通告すべきだと助言した(📎 投稿を見る)
– まっつん(@vdQF1VUlu977495):犬がいて対応できない場合はその旨を報告し訪問を見送るという実務的な対応策を提案した(📎 投稿を見る)
出典・一次情報
- 労働契約法第5条は、使用者が労働者の生命・身体等の安全を確保しつつ労働できるよう配慮する義務(安全配慮義務)を定めています(一次情報:厚生労働省・労働契約法の解説資料)。
- 訪問看護における訪問先でのリスク管理(動物・ハラスメント等)は、日本訪問看護財団など業界団体が事業所向けの対応指針を示しています。
ポイント
利用者宅を訪問する訪問看護では、動物によるけがなど利用者側の生活環境に起因するリスクへの対応も、事業所の安全配慮義務として整備が求められる論点です。
今日のまとめ
- 在宅療養は、ケアマネ・訪問看護・訪問リハビリなど複数の専門職が連携して支えている実態が可視化されました。
- 訪問看護師の人材確保には、業務範囲の線引きや事業所の体制整備が課題として指摘されています。
- 訪問先での思わぬけがへの備えとして、事業所の安全配慮義務の徹底が求められています。
在宅ケアに関わる関係者は、こうした現場の声を多職種連携や労務管理の見直しに役立てていくことが期待されます。
関連する質問(よくある疑問)
Q1. 在宅ケアの「担当者会議」とは何ですか?
A1. 介護支援専門員(ケアマネジャー)がケアプランの作成・変更に際し、訪問看護師など計画に位置付けた担当者を招集して開く会議で、正式には「サービス担当者会議」と呼ばれ、厚生労働省令にも規定されているとされています。利用者の状況を共有し、担当者から専門的な見地の意見を求める場と位置付けられています。
Q2. 訪問看護師の人材不足はなぜ起きやすいのですか?
A2. 訪問看護ステーションの有効求人倍率は3倍を超えるとされ、深刻な人材不足が指摘されています。病院と異なり1人で判断する場面が多く、事業所の体制やオンコール対応の負担が大きいことも、定着を難しくする一因とされています。
Q3. 訪問先で事故やけがに遭った場合、事業所にはどのような義務がありますか?
A3. 労働契約法第5条により、事業所には労働者の安全に配慮する「安全配慮義務」があるとされています。訪問先の環境に起因するリスクについても、事前確認や対応策の整備が求められるとの指摘があります。詳細は厚生労働省医政局公式サイト/各都道府県の担当窓口をご確認ください。
※本記事は制度・経営の観点からの情報提供です。医療判断や具体的な治療・ケア方針については、必ず主治医・担当看護師にご相談ください。

